生活の変化に合わせて、2年ほど使ったパソコンを買い替えることにした。ただ、新しくて速くて美しいパソコンに触れる前に、やらなければならないことがある。古いパソコンにいれていたデータを、新しいパソコンに移行する。
こういった作業はめんどうだし、一歩間違えるとデータが消えてしまったりして、あんまり好きじゃない。
ということで、時代の流れにも合わせてデータはクラウドで管理することにした。これでもうパソコンを買い替えても、データを移行する必要なんてなくなるんだ。とても便利な世の中。スバラシイ。
そうしてデータを整理しているとき、懐かしい写真を見つけることができた。
トルコで見た無数の気球。
いまだにこの景色よりも、美しい場所はないと思ってる。
偶然見つけてしまった思い出は止まらない。掃除の途中で見つけてしまった幼い頃のアルバムのように、思い出を振り返る手が止まらない。
「そういえば、旅の日記をつけていたな」と、Evernoteを検索し始めた。そこには2012年の夏、若いときの私と奥さんの姿があった。トルコへ行ったのは婚約をする半年前。私たちはこの旅行から3年の間に、就職・結婚・出産というイベントを経験してきた。
そう思いながら日記を読みなおしていると、この2012年のトルコへの旅が、幼かった私たちを夫婦にしてくれたのではないかと思いはじめてきた。実際そうなんじゃないかと思う。
10日間の純粋なトルコ旅行記
トルコの旅行中、暇を見つけては現地で日記を書き続けていた。その日記は16,000字にもなっていた。小学生のときに嫌々に書かされた読書感想文で考えてみると、原稿用紙40枚分にもなる。
ブログをはじめて2年になる今となっては、「たかが16,000字」
だけど、当時は純粋な日記として、誰に見せるわけでもない、ただの記録として書いていた。それでこの文字数。きっとそれだけ、トルコで考えることがあったのかもしれない。
誰かに読まれることを前提に書くようになってしまった今となっては、トルコで生きる私の日記はとても輝かしいものに見えてきた。誰かのための「お得情報」を探す旅ではない、純粋な旅行記がそこにはあった。
本当はこういう「くだらない日常」を発信したいと思って、ブログを書き始めたのを思い出した。見て思ったこと、出会った変な人、まずかった料理。そういった「有用じゃない失敗談」も含めて、誰かに読んで欲しかったんだ。
「お得情報じゃない旅行記」を、もう一度書いてみたい。ここで一度ブログの軌道を変えてみたい。その思いを込めて、この10日間のトルコ旅行期を発信していきたい。
(予防線を先に張ると、「お得情報」的なものはこれからも書いていきたい)
気が向くままに順次更新
1日目 成田
2日目 アブダビ(アラブ首長国連邦)、イスタンブール
3日目 トロイ
4日目 アイヴァリク、ロクム、パムッカレ
5日目 パムッカレ、コンヤ
6日目 カッパドキア
7日目 カッパドキア、アンカラ
8日目 イスタンブール
9日目 イスタンブール
10日目 アブダビ、成田
このページは目次として、少しずつ更新していく