(新宿歌舞伎町、このごちゃごちゃアングラ感が好きだったけど最近大規模開発で潰され始めてて悲しい)
最近「米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす」という本を読んでいます。似たタイトルで「英国一家、日本を食べる」というアニメ化もされた本もあるんですけど、私は断然に米国人一家の本をおすすめします。
かわいい8才の娘アイリスちゃんと一緒に東京のおいしいものを食べまくるというタイトル通りの内容。こういった外から見た自分(日本)という本を読んでいると毎回感じることが2つあります。
一つは今まで当たり前であったことが実はすばらしいと気付かされること(例えば便座はあたたかいとか)。もう一つは外国人が抱く日本への造詣(ぞうけい)の深さに驚き、「あれ、私日本に住んでるくせに何もしらねーじゃん…」と悲しみに溺れることです。
(新宿思い出横丁、この光景が新宿駅から徒歩1分の場所にあるという衝撃)
(新宿思い出横丁、ここのそば屋は学生の頃飲み会のあとに行ったことがある。ドラマみたいだった)
米国人一家の本以外にも、東京の町歩きブログを読むことも増えてきました。
町を歩いているだけのはずなのに、なぜこんなにも魅力的に描けるんでしょうか…
東京の町歩き
東京の町歩きは他の県とはまったく違って、常に新しいビルに出会えたり、気になるご飯やさんがたくさんあったり、意外と美しい緑であふれていたり、魅力がいっぱいです。
(銀座BVLGARI、中にはいることは一生ない)
(汐留日テレ、お盆に歩くと誰もいなかった)
(東京駅丸ビル近く、この辺りの道路は直線美がある)
私が今住んでいる滋賀の町を歩いても、住宅街ばかりの道を抜けると延々と田んぼが続いたりして、一度は自分の田舎を歩くのもいいけれど「新鮮」という感覚はもうありません。
- GDP世界一の首都・東京
- 客数世界一の新宿駅
- ミシュランの星が世界一の東京(美食のパリよりも圧倒的に多い)
同じ日本にありながら、東京だけはまったくの別の国のような感じがしています。
大学は6年間、新宿区にある学校に通っていたので東京を知らないわけではありません。住まいは埼玉でしたけど、良く神楽坂から皇居を通って東京駅まで歩きました。丸の内オアゾって巨大な本屋が好きでした。
(東京駅は卒業する頃にキレイになった)
(東京駅からまっすぐ皇居側に歩いたら出会う公園)
(上野恩賜公園・不忍池のあひるさんボートは4回乗った)
当時の彼女(今の奥さん)とはデートでそれこそ色んな東京に訪れました。一番多いのは池袋でしたね。さすがは東京の埼玉と言われているだけあります。
子育てしたり、働いたりするには(満員電車もあるし)散々な思いをするのかもしれないけれど、また東京という町とちょっとだけ、1年くらい関わってみたいです。それも観光ではなく住んでみたい。転職しないかぎりないだろうしするつもりもないけど。
(上野ガード下、飲まないけれどウィンドウドリンキングがおもしろい)
谷根千とか中野とか北千住のような少し離れた東京にある、狭くて手頃な家に住んでみたいんですね。
近くにある大量の飯屋(どんな店でもそれなりにおいしい)でご飯を食べては寝るだけの自堕落生活もしてみたいですし、気が向いたら何駅か歩いてみて散策したい。1週間くらいダラダラすることで見えてくる東京ってのも絶対にあるはずです。
(北千住の飲み屋街、ここはめちゃめちゃ味がある)
沢木耕太郎の深夜特急(全6巻)の中で私が一番好きなのはインド編です。主人公はここで安宿に泊まりながら、旅にも出ないし何をするわけでもない。ただ近くの安い飯屋にいって宿で寝るだけの生活を繰り返したりします。
「それなら日本にいたって同じじゃないか」と昔は思っていたんですけど、今はちょっと違くて、住む場所が違っていたら同じ自堕落生活をするにしても全く異なる生活になるんですよね。田舎は飯屋がないので自堕落になりきれない(自分で作らなきゃいけない)ですし。
そう考えるとやっぱり住んでみて気づく全く異なる東京の顔ってあると思うんです。飽き性なんで1年間くらいの期限付きでいいから(むしろそのほうが良いから)一度は東京という町で暮らしてみたい。
やりたいことリストでも作ってアドインしとかないとですね。
米国一家の本はおもしろいんで良かったらどうぞ。アイリスたんかわいいよアイリスたんってなるかもしれません。