前回に引き続き、大阪を夫婦2人でデートしてきた時のお話です。
再び『新世界エリア』へ
オフィスフロアから地下鉄へ直結のエスカレーターに乗り、電車に乗ることにします。
次に目指すは2分で着く動物園前駅です。いったん戻る感じですね。2分と近い場所にあるけど、乗り放題チケットを買っているので電車に乗っちゃいました。
動物園前駅のホームには動物がたくさんいたんですが、なぜかみんなケツを向けてました。
ネオンきらびやかな『新世界』
地下鉄から昇るとすぐに現れるのが昭和感漂う商店街。鶴橋もそうでしたが、新世界の方が昭和感を感じます。
ときが止まっている感じがしました。そういえば、私は昭和63年生まれなので、この時代を1年未満しか生きていないんだけど、なんで『昭和感がする』とかいえるんでしょうね。
散髪は700円。昭和の物価ってこんなもんなんですか? 『昭和なつかし館』みたいな施設じゃなくて、今も実際にやられているお店だからスゴいなー
このネオン感は大阪を感じさせる。
通天閣って日立がスポンサーなんですね。調べてみたら関西の大体の企業にやんわりとスポンサーを断られて、日立になったそうです。関東の会社なのに。
通天閣に近づいて行くと段々お店はなくなって、最後はパチンコ屋が両脇を固めていました・・・なんだかイヤだ。
ルールがある串カツの店『だるま新世界総本店』
そろそろ晩ご飯ということで、このメタルポーズで有名なおっちゃんがいるだるまに行ってきました。
実際に入ったのはこの新世界総本店なのですが、幸運にも待ち時間5分ほどで入れることに。少人数で行くと割とすんなりと入れるかもしれません。
入ってスグ目に入るのがこのルール。
- 二度漬け禁止
- キャベツは手で摘んで食べる
- ソースに箸を付けない
おいしく食べるため、次の人が使うソースを汚さないためだとは思いますが、『禁止』って書かれるとちょっと怖じ気づく。ラーメン二郎でロット乱しを怒られることも頭に浮かぶ。
メニューがたくさんあって悩むけど、一本一本が頼みやすい値段だから良いですなぁ。
ソースにサッと付けてがぶってやると、熱い。旨いよりも前に来るのが、熱い。
でも熱さにちょっとだけ慣れた頃にまた思い切って食べてみると、サクッとしてウマー。
勝手におっさん連中が多いんだと思っていたんですが、少なくともだるまはそうではなくて、けっこう若い男性が一人で来ているようでした。サクサクの衣は肉よりも野菜を食べると感動度が高いですね。あとは季節のもの。カキ食ったんですけど死ぬかと思いました(旨過ぎて)。
ディープスポット『西成あいりん地区』
新世界から歩いて行ける場所にある西成へ、行ってみようと思いました。『あいりん地区』とか『ドヤ街』ってネットで検索してみればなんとなーくわかるんですけど、簡単に言うと『日本で最も治安が悪い場所』なんだそうです。
今では外国人のバックパッカーとかが好んで宿泊もしているようで緩和感が出ているのですが、やっぱりどんなところかちょっと見てみたかったんですよね。
地区に入ると物価が一気に安くなります。あいりん地区というのはニュースを見ている人だと時々聞くかもしれませんが、住所不定の日雇い労働者や路上生活者が昔から多く、生活保護者も多い町。
好きで読んでいる「太陽がまぶしかったから」ではドヤ街をノマドプレイスとしての活用マニュアルとして紹介されていて、実際どんな場所なのか見てみたい気持ちがありました。
ホテルもとにかく安いのは確かなようです。普通にじゃらんとかでも予約できるみたい。
地区に近づくに連れて、新世界のまぶしかった光は段々となくなっていって、明らかに危険度が増しているのを感じました。まだ駅から歩いて5分もたっていなかったのですが、道路の反対側にいる初老の方が奇声を上げたのを見て、静かに駅の方面へと戻ります。
西成もちゃんと場所を選んだらな場所に泊まれるようです。関西空港まで乗り換えなしでいけるし、いつかは泊まってみたいって思うんですけど、とりあえず今は時期じゃないなって思いました。雑誌にのっているようなキラキラしている大阪観光とは別の目線で旅したい方には、ぜひ。
新世界・天王寺・あべのエリア周辺マップ
ということでこのエリアで巡ったスポットをまとめます。
あいりん地区はけっきょくどこかわからなかったので載せませんでした。昭和感漂う新世界から、未来都市感のあるあべのハルカスまで、新旧の町が歩いて行けるおもしろい場所でしたね。
思い出を振り返ってみて
最後に大阪という町について、今回の旅で感じたことを書いていこうと思います。滋賀県民の私にとって大阪という町は東京の焼き増し程度にしか思っていませんでした。
大阪だけでなく、名古屋とか福岡とか、都市になればなるほどその町の特色っていうのは薄れて行き、近代的なビル群と未来的なショッピング施設が立ち並んで行くんだと。それであればどこもかしこも東京以下であろうと。
だけど、この大阪という町は確かに近未来的なあべのハルカスのような施設はあるんだけど、『◯◯って東京でいえばここだよね〜』っていうように簡単に置き換えられない独特な町並みを持った場所が本当にゴロゴロとしていました。
1日間日帰りで旅しただけで、大阪市の半分にも満たない面積をちょろっと回っただけで思ったんですから、これはまず間違いないでしょう。
1日だけじゃつかみ切れない。また大阪を巡りたいと思えた日帰りの旅でした。そんではまた!