学生時代に、当時の彼女(今の奥さん)と行ったトルコの旅行記。旅先で記録していたEvernoteの日記に添えて、今の気持ちを「あとがき」として書いていこう。
はじめから読まれたいかたはこちらから。
夫婦トルコ旅行の5日目|
パムッカレ・ヒエラポリス
パムッカレは、ガイドブックを見ている限りは「白い山」ってイメージしかなかった。だけど、実は遺跡と療養温泉などもある一大複合観光施設だった。
石灰で出来た真っ白な段々畑。そのひとつひとつに蒼く光る不思議な温泉が流れ込んでいて、とても綺麗だった。白い石灰と空を映した青い温泉、今までに見たことのない景色だった。
山の麓には緑多い街が広がり、視界には美しいものしか映らない。
ガイドさんの説明を聞いていると、温泉が流れているのは二週間に一度しかないそうだ。ガイドさんまでもが、「今までで初めて見るくらい綺麗なブルーだ」と言っていた。とても運のいい。日頃の行いがいいんだ。
見て楽しんだ後は、浸かって楽しみ、撮って楽しんだ。
ブリッジをして写真を撮ったけど、その後に腰を痛めた。筋トレが、必要だ…
今度は一日かけてパムッカレに来たい。飽きるまでその景色を見たい。そしてもっと多くの自然遺産を見て回りたいと思った。
にしてもボキャブラリーの欠如が甚だしい。なんて言葉にすれば、あの美しさを表現できるのだろう。
パムッカレを出た後のパーキングエリアでハチミツヨーグルトなるものを食べたけど、これは美味しかった。チャイと合う甘さで、上にはケシの実が乗っているらしい。パムッカレはケシの実でも有名だが、麻薬物にもなり得るので国の管理の元に作られているらしい。
このパーキングではちか(奥さん:以降「ちか」)がカメラを忘れてしまい、集合時刻も間違えていた。色々と任せてしまっていたみたいで、ちかを申し訳ない気持ちにさせてしまった。もっと自分もしっかりしておかないといけない。
支え合うことが大事だと思う。旅は楽しいけど疲れる。慣れない土地で慣れない人と慣れないものを食べて慣れないことをする。それが楽しくてやりたくて旅をするんだけど、やっぱり疲れる。だから支え合うことが大事で、支え合えることができるのは、素晴らしいことだと思う。
バスの中で肩と肩で支え合うとき。骨しかない自分の身体だけど、揺れるガラスに寄りかかるよりは痛くないし、ちかに寄り添う時は安らぐ。
友達とはそういうことはできないし、こういう支え合いができるのは感謝すべきことなんだと思う。料理をシェアしたら二倍食べれるし、荷物を分担したら色んなものを持てるし、役割を分担したら責任が分散できる。
そういうことができる関係を今まで築いて来たことは、今後にも繋がることだと思う。そのためにも自分がもっとしっかりすることも必要だと、再認識しよう。
コンヤ メル何とか博物館
コンヤに向かう途中のバスで偶然に日本庭園を見つけてしまい、思わず叫んでしまった。何でそんなに嬉しかったのだろう、やはり何だかんだで日本が一番好きなんだろうか。
メルなんとか博物館では何やら偉い人のお墓を見た。しかしそろそろ歴史アレルギーになってきていて、話はあまり聞けていない。
ツアーの人気な箇所はパムッカレとカッパドキアだと言っていたけど、それは両方歴史的背景とかに関わらず、身体でその偉大さを感じることができるということが良いんじゃないのかな。
このメルなんとか博物館を観光してた際に日本庭園について何回か聞かれた。みんな気になっていたのかな。
その頃ちかは1リラでポストカードを買い、その3分後に半額の0.5リラのポストカードを見てしまい、あまりのショックで叫びながら走り出すのであった。日本円にして、その差は25円。その晩、ショックがでかすぎて体調を崩してしまったのにはさすがに驚いたけど。
スーパー
ホテルについてすぐに地元のスーパーに行った。
スーパーは探検しているだけで楽しい。ハチミツやらスープの粉などをお土産用に買いまくったけど、4000円くらいにしかならなかった。トルコはまだまだ物価が安いんだな。
スイカなんて一玉10円くらいで安すぎのレベルを超えている。
オイルコーナーは二列もあり、ここでももこみち絶賛は間違いないだろう。
夕食
夕食では同じツアーのメガネ夫妻とご一緒した。
私が取ってきた大きなシシトウが気になっていたようなので、食べかけだけど、「食べますか?」と聞いてみたんだけどみんなに笑われた。個人的には普通のことだと思ったから、ちょっとびっくり。
今回は良かったけど失礼になるかもしれないから気をつけよう。でも、今回はよかったらしいからいいか。
ホテルの部屋で、ノックされたりドアが空いたりする怪奇現象が起きた。きっといたずらか飽きっぱなしのドアを閉めてくれたとかそんなもんだと思うけど、実際に怒ってみると気持ちが悪い。
霊を信じないと思っても、体験してしまうと疑わざるを得ないんだなと実感した。
3年後のあとがき
私が読んでいたガイドブックには、パムッカレはとってもあっさりとだけ載っていたけど、実際に行ってみると、感動の度合いがスゴかった。こんなにキレイな景色があったんだ。
青い海というだけであれば、世界中の色んなリゾート地にある。だけど、この棚田のような白と青の景色はここにしかないのが、より感動的だなって思う。
次はカッパドキア編
目次に戻るならこちらから