高速道路のパーキングエリアに降りたんです。小腹も空いたことだし「ラーメンでも食べるか」とフードコートに向かったんですね。フードコートといっても寂れた丸椅子が並んでいるあれですわ。イオンで見るようなカラフルで背もたれが付いてる良いもんではないです。まあその寂れ具合がまたいいんですけど
で、です。券売機を眺めながら悩んでしまうんですね。「ラーメン一択やろ」と思っていたのですが、津山ラーメンに岡山ラーメンと、何と二種類もラーメンがあるのです。味の想像がまったくつかんというのが困ります。ここは "左にあるのがお店のおすすめ"という法則に従い、津山ラーメンを選択しました
ペラッペラの番号札を眺めながら待つこと5分。他にお客さんはほとんどいないのに、律儀な店員さんがメガホンで私の番号を呼んでくれました。おーついにラーメンとのご対面だぁ
津山ラーメン
とんこつ醤油という津山ラーメン。高速道路のラーメンといえば素っ気ない醤油ラーメンこそが至高なのですが、まあ今回は左オススメの法則に従ったので。アツアツのうちにいただいてしまいます
真っ暗な外とは対照的に煌々と照り続ける店内。今までがずーっと暗闇の中を走ってきたからか、この明かりの中にいるだけで安心してしまいます。そうした場所ですするスープ。胸のあたりを通ってカラダを温めてくれる。うめぇ…
本音を言えば多分普通のラーメンだと思うんです。どこにでもある特徴の無いラーメンなんでしょうね。でも色んな思いがこのラーメンをおいしくしちゃってる気がします。深夜にラーメンを食べる背徳感とか、知らん土地で食べる孤独感とか、暗闇から開放された安心感とか、これからまだ続くドライブに備える緊張感とか。色んな気持ちがこのいっぱいにつめ込まれている。そんな難しいこと考えずに、黙って食え
カフェラテ
黙々とラーメンを食っていると、なぜだか無性にタバコが吸いたくなってきました。吸ったことないくせに。満腹になったあと、少し涼しい秋空の下でタバコを一本やってみたくなったんです。すいませんね
ここでタバコデビューする気もさらさら無いので、自販機でカフェラテを買ってみました。普段は自販機で飲み物を買うことなんかないので、200円で挽いてくれるカフェラテはそれはそれは特別な存在です。おこちゃまな私はブラックを逃げてカフェラテにして、さらにクリームと砂糖を多めにしておきます
外でベンチに座って、カラダをダラーッとして、カフェラテを一口。「やっぱり…」と予想通りのおいしさです。ハードボイルド感出てます。カフェラテだけどボイルドMAXです。きっとこのカフェラテと同じで、こういうときに吸うタバコっておいしいんだろうなぁって思います
醤油ラーメンにカフェラテ。どこでも食べられる高級でもなんでもない普通の味。だけど私にとっては無性に食べたくなる特別なゴハンです。きっとトラックの運ちゃんとかは、こういうグルメをたくさん経験してんだろうなぁ…
去年も似たような記事書いてました。好きなんですねやっぱり