九州を一周する旅の最後に、一番いい宿を持ってきました…(旅行記の全編はこちら)
由布院 料理宿ZEN。2015年のじゃらん口コミで「料理部門:九州1位」になっているということだけあって、料理にはくちびるが震えるほどに期待していました。そして、その期待は裏切られなかったのです。
今日は部屋でゆっくりしよう
きょーちか夫婦の旅行において、宿とは「寝るための場所」であり多くの時間を過ごす場所ではありません。5泊6日の今回の九州旅行においてもそれは変わらないこと。今までの宿では夜に到着して、寝るためだけに使っていました。
だけど、最後くらいはゆっくりしようということで、大分の湯布院という温泉地を最後の宿泊場所に持ってきました。この選択は大正解…今までの忙しい若者の旅は昨日で終わり。今日は15時のチェックインからずっとこの高級な宿にこもって、ただただ時間を無駄にしようじゃないか。
部屋がおしゃれで快適です。山の中にあるから、造られたものではなく本当の静寂の中でゆっくりできるー
「何もしないという贅沢」という言葉があるけど、そういうのはいつも駆け抜けて生きている人だからこそ使えんのかなーって思いました。そういうのは疲れるから、使いたくないですわ。でも、旅で疲れるなら本望です。
ぐっすり眠るために4つの貸し切り温泉に入ろう
いい感じでグダってきたのでそろそろ温泉に入りましょう。この宿では4つの貸し切り温泉があるそうです。そう言われると、全部攻略したい。こういう時、自然と温泉を全部入るための攻略法を考えてしまう自分がいます。
- 食事前
- 食後
- 朝風呂
あれ、一回足りない。どこかでハシゴ風呂が必要だな…って。(せっかくゆっくりしようとしてるのに…)
貸し切り風呂なのにちっちゃくないの。大自然の中にあるの。ナトリウムが多めで身体がポカッとするの。あーもう、最高なのですよ。
遂に九州一の料理が、フルコースで
お風呂から出てまたゆっくりしていると、遂にお夕飯の時間になりました。この宿で一番驚いたことなのですが、なんと「食事用の部屋」があるんです。ただの部屋食じゃないです。食事の時にしか使わない部屋が、客室の中にあるんです。
一品目の料理が運ばれてきました。そうです。創作料理のフルコースなんですよ。私もてっきり旅館風の飯が出てくるのかと思いました。シャレててカメラを持つ手が震えるわ。カメラを持つ手が西野カナだわ。地味にナイフとフォークじゃなくて箸が置かれているのが嬉しい。
創作料理って奇をてらっているようで苦手だったんですよね。学生の頃に安い創作居酒屋に行き過ぎたせいかもしれません。味はといえば、聞かないでください。おいしいのですが、こればかりは表現できません。
冗談抜きに今まで感じたことのない味覚ばかりだったんです。「こんな味、あったんだ…」って体験ばかりでした…!
旅先ではやっぱり酒を飲みたくなるので頼みました。「ゆふいんの森」。同じ名前の特別列車が有名ですが、こちらのお酒もおいしかったなー。開けた瞬間、フルーツの香りがするんです。スッキリとした飲み口と、胸のあたりをモワモワと温めていく感覚。酒は良い。
「お皿間違えてんじゃないの?」ってくらいに余白が多い。芸術は余白が生むのかもしれません。
ごちそうさまでした!久しぶりに繊細な味に感動しました…
「九州一」に偽りなしの最高の宿
いっぱい食べてぐっすり眠った翌朝は、また温泉につかって昨日の余韻にふけりました。そのあとちょっとだけ、湯布院の町に繰り出して観光もしました。
料理宿ZEN。九州一の料理宿の名に偽りはありませんでした。色んな場所を巡る愉快でワイワイする旅も良いけれど、山奥の旅館に引きこもって良い飯食って温泉に入るっていうのも、またいいですな。また、何年後かに泊まりたい。
ということで今回の旅行記はこここまでです。明日は遂に九州旅行記の最終話(予定)です。お楽しみに。そんではー
今回のお宿
- 由布院 料理宿ZEN
- アクセス:湯布院ICから車で15分。湯布院駅から徒歩1.5km。
- 価格:20000円から
- ポイント①:九州一の料理(じゃらん口コミ)に裏切りなし!
- ポイント②:4つの無料貸し切り温泉で湯巡りできる!
- ポイント③:ゆっくりするのも、湯布院温泉街を観光するのも自由!